初恋ディジー
『こらぁ、お前ら!』
駐輪場の坂を下って行ってすぐのところ。
体育館の前を通りかかった時、
体育教諭がちょうど外に出てきてしまい、大声で叫ばれた。
「み、見つかっちゃった……」
「いいの、いいの。こういう場合は逃げるが勝ち!」
ええっ?!
「ちょっと飛ばしてくから」
「わわっ……」
正門まで猛スピードで突き進める榛名くん。
私は落ちないように、しっかりと手に力を入れながら次第に小さくなっていく先生の姿を見つめていた。