心はいつも、貴方とともに
ドキドキしながら彼女を見上げると、くりっとした目を見開いていた。



「その…花を…。
綺麗だったので、差し上げようと…。」



あぁ、恰好悪い…。



情けなくて顔が火照ってきた。



冷や汗ものの沈黙ののち、アミリアはゆっくりと口を開いた。



「ありがとう、ございます。」



久し振りに、彼女の鈴のなるような弾んだ声を聴いた。



遠慮がちに、彼女はジークの手の中から花を抜き取る。



「…いつの間に、こんな綺麗な花が咲いていたんでしょうね。
近頃、考え事をしていることが多かったのできづかなかった。」



独り言は明らかにジークに聞かせているつもりはないようだったので、聞こえなかったふりをした。



「ありがとうございます、ジーク様。」



遠慮がちだが、輝かんばかりの笑顔。



その笑顔を向けられて、ジークの心はあたたかくなった。



あぁ、笑ってくださった。



喜んでくださった。



「笑っていてください。」



無意識に、言葉が滑り出た。



「貴女の笑顔を見ると、俺はとても幸せです。」



大胆な発言にアミリアは赤くなったが、また微笑んで言った。



「お気づきですか?
貴方の笑顔が、私を幸せにしてくれるんですよ。」



ジークは改めて、彼女を愛しいと思った。











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