地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?

「渚くん」

「ん？」

「私頑張るね」

「え？」

「渚くんの隣に立っても相応しいように、外見も中身も磨いていく
だから、それを私の隣で見守ってて」



渚くんは一瞬目を見開いて、すぐ優しい顔になった



「あぁ、向上心があんのはいいと思う
でも、俺はそのままの莉緒が好きだから付き合ってるって事を忘れんな」



渚くんはそう言うと、繋いでいた手をｷﾞｭｯと握ってくれた

私もそれに応えるように握り返した



「うん！
ありがとう！」



私達は堂々と手を繋いで教室まで行った

最初は皆驚いて叫んでた

でも、すぐにおめでとう！って言ってくれて、凄く嬉しかった


まだ不安もたくさんあるけど、渚くんが居れば乗り越えられると思った



この時は知らなかった…

２人で乗り越えていくことが

お互いを信じることが

こんなにも難しいってことを……