夢地図
「ずいぶん古い地図だね」
アーシャを覗き込んだ酒場の主人が笑った。

カウンターに広げた地図は確かに、もう茶色く煤けていて、縁もところどころ破れていて、地名なんていったら、かろうじて読めるくらいで。

古い地図…って言うよりは、
もはや、「…それ、地図?」って聞きたくなるなるくらいボロボロで。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop