大地くんの天気予報
「…昔は私よりも小さかったのに…、いつの間にか、こんなに大きくなっちゃって…」
そして、僕の髪を指ですくいながら言葉を続けた。
「…ねぇ、覚えてる?…小さい頃、私のお嫁さんになるって、言ってくれたの…。でも、男の子はお嫁さんじゃなくて、お婿さんだよって教えてあげたら、じゃあ、僕はアヤノちゃんのお婿さんになる、って…、言ってくれたわよね…」
「……」
…覚えてるよ。
…絢姉さんの方こそ、覚えていたんだね…。
「…でも、風花が女の子になっちゃったら…、その約束、守ってもらえないじゃない…」
…そう言いながら、絢姉さんの顔が、少しずつ僕の方へ迫ってきた…。
「…この体も、れっきとした男の子じゃない…。そうでしょう?風花…。ねぇ、男に、なっちゃいなよ…」
絢姉さんの赤い唇が、僕の唇に、近付いてきた…。