幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
「わたしの父が彼と話し合って、後見人の役目を引き受けた。王の承認も得ている。正式なものだ」


ふうん


「だからお前はもっと高い地位を求めてもよいのだぞ」


「それでも、ショーンがいいな」

あたしは、ショーンの真っ青な瞳を思いながら微笑んだ。


「そうか」


「そういうホークはどうなのよ」

あたしは口を尖らせた。

「そろそろ結婚しなきゃだめなんじゃないの?」


ホークは一人っ子だ。

伯爵家の後継ぎが必要だろう。


「ああ、お前が一人前になるまでは無理だがな」

ホークはため息混じりに言った。


そうだよね

ホークのお嫁さんならどこかのお姫様だもの、家をぶっ飛ばすような弟子がいたら実家に帰っちゃうわ。

ゴメンね


< 16 / 289 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop