可憐な姫と華麗な王子
保健室に行くと、そこには誰もいなかった。



「あれ、いねぇ……」


「あ、」


急に海李が不思議そうな顔をして、カーテンの閉まったベッドに近づいて、静かにカーテンを開けた。



「「「「―――っ////」」」」


いや、これ……男子校ではヤバイだろ。



だって、普通に下着見えてますケドっ!?


あまりにも、無防備な姿に俺達は動揺を隠しきれない。あの、冷静な海李だって座り込んでしまっている。


「これ、ヤバくね?」

俺は、隣にいた政哉に聞いた。


「や、やべっ…もう、制御できねぇ……」


「おぃ、抑えろ!政哉!」
暴れだす政哉を止めていると、


「んっ……、あぁーッ」


「「「「!!!!」」」」


女が急に起きだした。

「あ、やば……」


女は露骨にヤバそうな顔をして、タオルケットから足を出した。



女の白い華奢な足が露になると、政哉が動き出した。



ギシッ……、

ベッドが軋む音がして、政哉が女に跨ぐ。


女は、目の前の政哉に驚いて目を見開く。


次の瞬間、政哉は女を押し倒した。




「オマエに1つ忠告。ココが何処だかわかってンのか?そんな格好してお昼寝してると、どうぞ襲って下さい、って言ってるようなモンだぜ?」


すると、女は……


「別に、出来るならヤってみれば?」



と挑発をしてきやがった。






< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop