ROSE~AI (ノンフィクション


「・・・・・・」

アタシを見抜く様に、じっと見つめる高貴に・・・


「・・・・・・」

何も

答えられなかった。





高貴は一瞬、目を伏せて


「はぁ~・・お前馬鹿野郎だなっ!!」

「・・・・なっ」


半笑いでそう言ってしゃがみ込む。

馬鹿野郎って・・・



「お前さぁ、LikeとLoveの違いわかる?」


馬鹿にする様にアタシを見上げる。


「・・・・・」

そんなん知らねぇよ

ブスッとしたアタシの頭を、ポンポンと叩いた。

「答え出てんじゃんな?俺は失恋だわ・・・」

「・・・・・」

ニコッと笑った高貴を振り向く。




「すげー好きだった。」




「・・・・・・」

胸が、痛い。


「早く行きな?皆潰れてっけど。約一名酒飲んでねー奴が居るから。」


「・・・高貴は?」

不安げに尋ねたアタシに


「プレゼント、今から届けるわぁー!!」

大声で叫ぶ。

「・・・・・・!?」

ギョッとしたアタシをニヤッとした顔で見てから


パーカーのポケットから、開いたままの携帯を取り出しアタシに見せた。


  通話中





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