ROSE~AI (ノンフィクション


「・・・・・・」

部屋の前

顔を洗って歯を磨いたものの、まだ寝巻姿のまま



アタシはウロチョロしたと思えば、ピタッと止まって溜息をつく。


「はぁぁぁあ・・・」


何で自分の部屋に入るのにこんなに勇気がいるのか。


せめて連絡位くれたら着替えておけたのに・・・


うなだれたアタシの背後から


「あら?何してるの?」



母が不思議そうにアタシに声をかけた。


「・・・・!!!」

け、気配を感じなかった
っ!



「あ、いや、あの・・・あー・・・・」

「・・・・?」

「・・・・・・・」

アタシは何をパニクっているのか・・・


「・・・那智がね?」

部屋を指差して顔をしかめたアタシに、母の顔色がパァーッとかわる。


「那智君きてるのっ!」


いや・・・

あの・・・・・


制御しようとしたアタシの片手は、簡単に母に跳ね退けられる。


ガチャッ


「・・・・あらっ。」


ドアを開けた母が、キョトンとした顔をしてアタシを振り返る。


「・・・?」


何・・・・?


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