深海のサンドリヨン



『王子様。
私と逃げましょう。』

私には綺麗に見える景色が、暗く淀んで見えるなんて勿体ない

そんな柵(シガラミ)、消してあげたい

そう、連れ出して―




「は…、はははははははは…!!!!」


突然の笑い声に、決意に満ちたレフィーの表情が崩れます

「面白いこというね。
王子の僕が、君に連れ出してもらうの?
は、はは!!
本当変わってる!」


デッキをドンドンと叩きながら笑う王子

レフィーはムッとして言い返します


『わ、私は真剣に…!!』

その言葉を静止したのは柔らかい言葉

「わかってる…、わかってるよ。
…ありがとう。」


レフィーの瞳に移るのは、柔らかく微笑む王子様

そしてそのガラス玉のような目が一瞬見開かれ、同時に胸へと何かが込み上げてきて…


静かに、だけど確かに
今度こそ本当に、レフィーの心は王子様に捕われてしまいました



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