SEVEN WINGS
「フォル? どうしたの? ――――ちょっと、駄目だって。……あぁ!!」
 その時やっと我に帰った。僕は何でこんなことをしているんだ?
 僕はティアから、水晶玉を奪い取り、まず床に落とした。次に、持っていた剣で突き刺して、そして今も尚、水晶玉を踏み砕いていた。
 慌てて水晶玉から足を放し、どうにかティアに言い訳を考える。
「あ……えっと、あのこれは……」
「ねぇ、今の本当に、フォル?」
「は? 何言って…」
「だって……。目の色が違ってたから」
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