SEVEN WINGS
「ようこそ、私の屋敷へ。私がランテルナ・ウィータよ。これから仲良くしましょうね」
 屋敷のドアを開けると、正面の大きな階段の上で、綺麗なドレスに身を包んだ若い女性が、挨拶してきた。
「!? ……あの、僕はフォルティス・アーラです。よろしくお願いします」
 ウィータさんは、一見、普通の貴族のお嬢様というかんじなんだけど。
 嘘だよね。あのティアが、ウィータさんの横で、立つのもやっとなくらい、ボロボロになっているだなんて。
「あの、ティアは……」
「ティアちゃんには何もしてないわ。ね? そうでしょ」
「は、はい。私はなにも……されてません。」
 ティアが棒読み……。これ、どう考えても無理やり言わせてるよね。どうしよう。僕らはこのまま魔女の餌食になってしまうのか……。
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