SEVEN WINGS
《続きまして、14歳にして、09年連続チャンピオン! 技とスピードを武器に、一瞬の隙も見せず、決着をつける。無敵の美少女戦士、サピエンティア・セスニムさんです!!》
 それと同時にファンファーレが鳴り、白い鳩が飛び、拍手の波が起こる。
 僕の時とは大違いだ。僕は『ただの』挑戦者なんだからしょうがないけど。
 サピエンティア・セスニム。通称、ティアは、水色の長い髪を後ろで束ねた少女。えっと、確かポニーテールとか言う髪型。……まぁ、美人。僕より3つも年下だけど、知力も武力も格段、確実に上。年下に負けるなんて、と笑ってられるのも今のうちだ。
《それでは試合を始めてください》
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