SEVEN WINGS
 そして猫をなでながら、ふとつぶやいた。
「悪魔って喋れるのかなぁ」
 疑問を素直に口に出しただけだけど、目の前にいるのは、多分悪魔。つぶやいてから、事の重大さに気付いた。
「あ、どうしよう。……えっと、君、悪魔だよね? 喋れるの?」
「喋れないにゃ」
 喋ってるじゃん。
「にゃあ、にゃあ」
 わざわざごまかさなくてもいいのに。
「僕は何も危害を与えないから……、あと、大丈夫だから、喋ってくれないかな?」

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