SEVEN WINGS
「そんなに、落ち込まなくてもいいんだよ。フォル君がそう呼びたくないなら、呼ばなくてもいいし。一番楽な方法で接してくれればいいんだ」
 ロセウスさんは、いつのまにか、僕のところまで来て、頭をなでていた。こんな、僕でも優しくしてくれる。そんな彼に、今は甘えてもいいかもしれないと思った。
「ううん、大丈夫。ロセ兄。心配かけてごめんなさい。だけど、今は友達じゃなくて、兄でいてくれる?」
「うん、いいよ。フォル」
 少しわがままだと思うけれど、それでも、受け入れてくれた。
「ありがとうっ。」
 そういって、抱きついた。そこからはもう、涙が止まらなかった。悪魔の封印を解いてしまい、村から追い出された。そんな僕でも、この街は受け入れてくれた。それが、うれしかったけど、怖かった。いつ、裏切られるのか? 殺されるのか?
 今まで、こうやって平常を保てていたのも、恐怖による緊張からかもしれない。ステラも、ロセ兄も、そんな僕に真正面から、向き合ってくれた。友達になってくれた。ありがとう。今までで、一番うれしいよ。

3話『友達になってくれますか』完

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