王子と秘密の甘い時間。
「おいおい、なんだよー、愛実、ご機嫌ナナメ??」
「馬鹿兄貴。
私の学校来ないでって言わなかったっけ??」
私は向かい側に座っているお兄ちゃんの脛を、
テーブルの下で地味に攻撃する。
「い゛……っおい馬鹿、それ地味に痛えよ!!」
「それが狙いです。」
「ごめんって!!
俺のアップルパイ、一口やるから!!!!」
お兄ちゃんはアップルパイを差し出して謝った。
「……いいよ。」
あぁ、なんて子供なんだ私。