王子と秘密の甘い時間。

慧斗side



「醜い嫉妬ね。」


麻奈とふたりきりになって、麻奈からの第一声がこれ。


「うるせぇよ。」

「好きな人への嫉妬は、可愛い。
…でも、慧斗の好きな人への嫉妬は、醜い。」

「お節介。」

「お節介で結構。
あんたみたいに大事な人を悲しませるくらいなら、お節介のほうがまし。」


麻奈は俺を鋭い目付きで睨みながら、そう言った。


今朝の坂倉との会話が頭をよぎる。


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