海までの距離
まるで日だまりみたいな、柔らかい表情。
お姉さんが背を向けた後も、その後ろ姿についつい見入ってしまう。


「ライさんのお友達だったんですね」

「まあ、ん、そうだね。高校の時から一緒なんだ」


さらっと言ってのけるライさんのその言い草で、私はすぐにピンと来た。
そういうことね。
うん、ライさんにお似合いの彼女さんだ。









「お待たせしました」


テーブルの上に置かれた2つの大きなハンバーガー、それとコーヒーとオレンジジュース。
お姉さんさんは「ごゆっくり」と言って、店の奥に行ってしまった。
私、ライさんと一緒にいていいのかなあ。
私の心配をよそに、ライさんは既にハンバーガーに手を伸ばしている。


「さ、召し上がれ」

「いただきますっ」


とりあえず食べよう。
手に取ったハンバーガーは、包まれた紙を通してじんわり温かさが伝わってきて、とても美味しそう。
それは見かけ倒しでなく、


「…おいしーい!」


思わずそう言葉を零してしまったほど。


「だろ。俺のお気に入り」


ライさんも幸せそうにハンバーガーを頬張る。
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