2番目の恋人


いつもと同じ行動。


いつもと同じ愛華……



でも違う……



愛華からする香りも……



愛華の柔らかさも……



あいつとは……莉緒とは全然違う。




「皐……?」


「ん?」


「何か様子変だよ?それに、なんかいつもと香りも違う」



――ドキッ



「あぁ、新しい香水を買ったんだ。だからかな?」



バレてはいけない。



バレるわけにはいかない。




いつかは来ると分かっている終わりに、恐怖を感じる。



「愛華、好きだよ。」



「ふふっ、ありがとう」



焦りを隠すように、そんな言葉を囁いた。



でもごめんな……



俺が一番愛しているのは………



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