2番目の恋人


――ガチャッ


「あっ!皐くんっ!!」



「愛華、待たせてしまったみたいでごめんね」



雑誌を閉じて、俺に近寄ってくる愛華。



クリンとした瞳に、小柄な体型。



顔は童顔で、愛嬌のある女の子。


そして俺の……



「あのね、今日はね―……」



今日あったことを楽しそうに話す愛華。



そんな愛華の隣に座り、優しく微笑む。



「ねぇ―…皐くん?」


「ん?」



――ギュウ



「愛華……?」



突然抱きついてきた。



「皐くんはあたしのこと、好き?」



彼女はよく俺にそう尋ねる。


だから俺はいつも……



「……当たり前だろ。好きだよ」



そう笑顔で返すんだ。



「うん。あたしも大好き」




そう言って、また強く抱きしめてきた。



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