2番目の恋人


「ちなみに、そこのついてるチャームは恋愛運アップするみたいだから♪」



チャーム……?



よく見ると、天使がハートを持っている小さなチャームがついていた。


「莉緒の恋がうまくいきますように―ってね♪」


「詩織ぃ〜〜」



優しい詩織にウルウルきてしまう。



「で?そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?」


「……へ?」


「あんたが嵌まった王子様っていうのを」


「ヘッ!?」



つい裏返ってしまった声。




「あ、あの―…」



話す?


どこまで?


詩織に軽蔑されない……?



うぅん、それでも詩織には話したい。



いくら軽蔑されても、大好きな友達だし……



「あ、あのね……」


「うん?」


「あ、あたしが好きなのは、八神皐なのっ///」



好きな人のことを教えるっていうことが、こんなに恥ずかしいなんて///



「そ、それでね…「ねぇ、莉緒……」



あたしが話しているのを割って入った詩織。



そんな詩織の表情は曇っていた。



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