2番目の恋人
“人の彼氏だろうと何だろうと関係なく手を出す。”
“男百人切り”
そんな噂が一人歩きをしている。
でもあたしも否定しない。
彼氏を奪ったことはない。
勝手に相手が惚れてきて、彼女じゃなく、あたしを選んできたというだけ……
男百人切りなんて、した記憶ない。
まだ百人は達してないでしょ……?
「莉緒ちゃん?」
「あっ、すみません。行きましょっか」
バカみたい。
少し微笑めば、簡単に堕ちる男。
バカみたい……
恋なんて……
「莉緒ちゃん、どこ行きたい?」
「どこでもいいですよ。先輩の行きたいところで。」