ぼくらのハーモニー Ⅲ
17 yuzuki minakata
コンクール当日。
・・・緊張する。
やばい・・・
「南方。」
「え?何ッ!」
・・・
「原か・・・。びっくりした。」
「お前、ボーっと歩きすぎだろ。」
「あぁ・・・色々考えて。」
「俺さ・・・下手だと思う?」
・・・・え?
「俺、パーリーもはずされてさ。何ができんの?」
パーリー・・・はずされてるのって・・・
「原だけじゃない・・・よ?」
「え?!」
「だって、うちなんか、コンクール練習になった時から朱莉がパーリーだったよ。愛華も、そうだよ。」
「・・・え?え?」
「・・・わかんなかった?」
「・・・うん。」
心配しなくてもいいのに。
「でも俺・・・下手?」