ぼくらのハーモニー Ⅲ
「よくこんなところで泣けるね?」
「・・・峰。」
俺は、ベランダにいた。
誰も通らないだろう。
そう思っていたら、峰が通った。
「どうした?」
「・・・いや、どうしたって普通うちが聞くほうだと思う。なんで泣いてるの?」
「・・・・今日の朝ごはんがなくて・・・。」
「うそつき。」
・・・。
「失恋?」
・・・・・!
「図星かな・・・?」
俺は小さくうなづく。
「そっか。」
峰は、ニコッと笑った。
「降りといでよ!」