ぼくらのハーモニー Ⅲ


「またパーカス。」

「え?」

・・・また?

またってどういうこと?

「なんで、こうなの?」

「・・・。」

「ここは、部長のいるパートじゃないの?!」

先生は怒鳴った。

「すみません・・・。」

「原。」

「はい。」

先生は、夏目を指した。

「この子できるようになったの?」

「・・・。」

「聞いてんの!!!!!!」

先生分かってたんだ。



8 yuta hara

夏目・・・

できてんのか・・・?

俺面倒見てねぇし・・・

わっかんね・・・

「原。聞いてんだけど。」

「・・・・ごめ「先生。」


途中で南方が言った。

「先生。いいですか?」

「何ですか?」

「夏目はできます。」

南方・・・

できるのか?

言い切ってんのか?


「そう。じゃあ、夏目。」

「ハイッ!」

「一人で叩くよ。」

「・・・ハイッ!」

「戸田!ビヴラフォンだけこっちにスタンバイして。」

「ハイッ!」


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