私と彼の歩く道


やっぱり明日、学校で郁斗を呼び出そう。


はぐらかされるから、学校外の郁斗の生活を、覗いてやろうと思ったけど…。


私には無理!


歓楽街のちょうど真ん中辺りで、引き返そうとした時、誰かに腕を引っ張られた。


「いやっ!」


怖い。


とっさに腕を払いのけると、


「香織、お前何やってんだよ?」


郁斗が立っていた。




< 77 / 203 >

この作品をシェア

pagetop