ん、大好きだよ。






朝っぱらから本当に刺激強すぎだっつの。


ていうか、俺が意識しすぎなのか?


いや、だとしてもあんな無防備なひかりが悪いでしょ!


昨日だって、結局……ねぇ?






「……ねぇ」






ふと、か弱いひかりの声が聞こえた。







「どうしたの? …難しい顔して」


「え、あ、…」







不安そうに首を傾げる。


その姿にもまた、ドキッと胸が鳴る。






「なんでもないっ…」


「じゃあなんで、そんな私から離れてるの?」







気づけば、ひかりから離れてベッドの隅にいた。


慌てる俺に、今にも泣きそう。






「やっ、ちがくて…」


「……っ」







慌ててひかりに近づき、抱きしめた。


…時折、ひかりの肩がビクンと揺れ、啜り泣く音が聞こえた。


やばい、これ完璧泣いてる。






「ご、ごめんな」


「……ヒクッ…」


「…ごめん、まじごめん」






ひかりを慰めるように強く抱きしめる。


俺は何やってるんだろう、と思いきり反省した。







「…な、ひかり…」


「ばかぁ…」







泣いているせいか、うまく聞き取りにくい。





< 55 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop