記憶のパズル
「ううん。なんでもない…」



由依はそう言いながら椅子に座る。


日菜と私も椅子に座った。






男子はパンを持って戻ってきた。




「食べるか」



竜介の声でみんなお弁当を食べ始める。



陽…。ただ、熱が出て連絡を忘れてるだけかもしれない。


でも、なんだかそんな感じがしないのはなぜだろう。



この町にいないような…そんな感じ。




私はすでにこの時、決心を決めていた。



埼玉に行く、と。
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