先生と個人授業と恋愛事情
蒼の声は震えていて泣いているように聞こえていて今振り向けば葵も泣いていることがばれる。
葵は泣きながら保健室を去り蒼は保健室で泣きながら座り込む姿を冬夜は黙って見つめることしかできなかった。
蒼は椅子に座り込んで泣いているので冬夜はこんな彼を見たのは初めてなので見守ることしかできない悔しさがあった。
葵を追いかけないといけないことをいわないとと思っても蒼は完全に立てない状態なので何もいえなかった。
二人のことは二人しかわからないから他人の冬夜に口出しする権利がなかった。
「蒼兄いつまでそうやっているつもりなのか知らないけど泣いても状況は変わらないよ。
二人とも本当に不器用だからいわせてもらうけど何でそう傷つく方を選ぶのかわからないな」



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