先生と個人授業と恋愛事情

受験前から離れる葵と蒼

わかりやすい参考書はそれから二週間に一度英語と古典と現代文のものが入っていてたまにルーズリーフの追加が入っていた
いつも入っているので彼の優しさは健在で期待をしてしまう葵だったがお礼に行けない自分に苛立っていた
家に帰ってから最後のページには“別れてからこんなこと嫌かもしれないけど俺ができることだからFrom蒼”と書かれていた
いつも教えてくれていた蒼がいない分なんだか寂しくて蒼の優しさに泣く日もあった
参考書にはいつも細かく書かれているので相当努力している姿が目に浮かんでいた


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