俺と先生のイケナイ関係
自分の後ろに…妙に違和感を感じた。













「送ってくれてありがとう。助かっちゃった〜」


しばらく原付を走らせ学校の近くまで来ると、俺は先に澤田を下ろした。





「別に…俺も今日寝坊したから・・ついでに…」


とっさに嘘をついた。

寝坊なんかしてない。


ただ…昨日夜遅くまで仕事をしていた澤田を気遣ったなんて・・・そんなことは口が裂けても言えなかった。






「そっか♪でも本当ありがとう!お弁当も」


お弁当箱が入った巾着を、俺に見せる澤田。




「ああ。つーかもう行けよ…また遅刻すんぞ…」

「うん。わかってる」


澤田は俺に背を向け、歩き始める。






「あ…」

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