超硬派彼女

弱虫ヤロー!

「無理だよ。俺、才能ねーから。もうルシードもやめるよ」


「健斗さん?」


「そんで自殺するから。みんなによろしくな」


「健斗さん・・・」


「オメーもよ。今まで引っ張り回して悪かったな。俺がいなくなったら義春にでも可愛がってもらえよ」


「・・・・」


「あー、どうやって死のうかなぁ。首吊りかな、飛び降りかな。でも顔に傷がつくのは嫌だなぁ・・・」


「・・・健斗」


「あ?」


振り向くと、そこには鬼のような顔をした真琴が立っていた。


「健斗の、スーパー弱虫ヤロー!!!!」


「ほんげーーー!!!!!!」


真琴の助走をつけたオーバーフックが俺の顔面を完璧にとらえ、俺はそのまま失神してしまった。
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