Rose of blood *short story*
体を動かしたいけど、心配性のシエルが許してくれるはずもなく、以前に比べできることが限られてしまった。


ラキとのお茶の時間は楽しいけど、たまには気分転換に違うことがしたいと思ってしまう。


そうだ…



「騎士団が今剣の訓練をしているはずだから、見学しに行かない?」

「お邪魔になってしまうのでは!?」

「ん~…行くだけ行って、邪魔そうだったら帰れば大丈夫じゃないかな?」



前々から、騎士団がどんな訓練をしているのか興味があった。


でもそれよりも、いつも私に付き合ってくれているラキに、少しでもエルグラムの姿を見せてあげたかった。



「行こう!!」

「ロ、ローズ様ッッ!!」



ずっと考え込んでいるラキの腕を掴み、騎士団が訓練している練習場へと向かった。





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