Rose of blood *short story*
*****


子供たちは気持ち良さそうに月明かりに照らされて眠っている。


夜泣きをするから今のうちに寝ておいた方がいいんだけど、寝顔を見ていたくていつも眠れないでいる。



『眠れる時に寝ておかないと、寝不足になってしまうよ』

「シエル…お仕事お疲れ様。だって、可愛くてしょうがないんだもん」

『それはそうだが、俺としては愛するローズの体も心配なんだよ』



私にキスをすると、隣に腰掛け肩を抱いてくれる。


子供が生まれても、シエルとは恋人同士のような関係。


それをとても幸せに感じる。



『専医のジャスティンのことだが…』

「今日聞いたわ…後任の方が見つかったら辞めてしまうのね……」

『あぁ』



私の気持ちを感じ取ってくれているのか、慰めるように頭を優しく撫でてくれる。






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