欲望チェリ-止まらない心


「三咲ちゃん、いいな~」





バスケのパス練で、ペアになった萌菜ちゃん。


シュっと萌菜ちゃんからボールが飛んでくる。


「あの聖先輩と付き合えるなんて…!しかも超愛されてるじゃん」


「そ///そんなことないよ~?!ひー君は誰にでも優しいから」


萌菜ちゃんの言葉に赤くなりながらあたしはパスを返した。


「きゃ~///ひー君とか何それ!三咲ちゃん超かわいい!」


「わ~違う違う!お、幼なじみだから癖なだけだよっ」


なんて言いつつ、あたし凄く嬉しくてきっと顔がヤバイ。



ちなみにひー君は


この高校の生徒会長にして、成績も全国レベル。


爽やかで優しくて


声もちょっとハスキーで…


ナチュラルな黒髪にカッコいい顔立ちのひー君は、学校のアイドル的存在なのだ。


先生たちだって、ひー君には一目置いてる。



ほんと、あたしなんかが彼女で申し訳ないぐらい。


< 10 / 488 >

この作品をシェア

pagetop