欲望チェリ-止まらない心
しかし


そんなあたしを庇うように、あたしよりも先に萌菜ちゃんが反応する。


「え!?そんなの三咲に悪いじゃん!三咲だって二人きりの方が良いよね?」


「え?」


「そりゃそうだ」


萌菜ちゃんの言葉に愛華ちゃんも頷いた。


「うん!いくら親友の三咲でもそんな無理言えないよ…」


そして萌菜ちゃんは少し寂しそうな顔をした。


「……………」


沈黙が訪れ場の空気が少し重くなる。



え……?

あ…あたしのせい?


あたしは少しオロオロした。


そして


「そ…そんなことないよ?」


気付くとあたしは言っていた。


「あたしなら大丈夫だよ!?」


「え…でも…」


萌菜ちゃんが遠慮がちに口を開く。


だけどあたしは続けた。


あたしを親友だと言ってくれた萌菜ちゃんの期待に答えたい。


「ううん、平気!ひー君にも聞いてみるよ!!」


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