欲望チェリ-止まらない心
「あ、それよりさぁ?うちらバイトがどうこう言う前にもうすぐテストじゃん!」


そんな萌菜ちゃんの言葉に、希美ちゃんが大げさに反応する。


「ぎゃッ!そうじゃん!てか、全然勉強してねぇんだけど!やっばぁ…」


「希美はカレシと遊んでばっかだもんね~?」


「は?だって付き合ってまだ1ヶ月だし仕方なくね?」


愛華ちゃんの言葉に希美ちゃんは開き直った。


「でも三咲は余裕でしょ?」


萌菜ちゃんがあたしを見る。


「え?なんで?」


「だって聖先輩がいるもんね?」


萌菜ちゃんのひやかすような笑顔に、あたしは少し恥ずかしくなる。


「え…う、うん。まぁ…///」


「いいなぁ~、あたしも一度で良いから聖先輩に勉強とか見てもらいたいなぁ~」


萌菜ちゃんは机に肘をついて頬を乗せた。


「え~そんなん楽勝じゃね?」


希美ちゃんが言う。


「だってうちらには三咲っていう彼女様がいるじゃん!」


え?

あ、あたし??



希美ちゃんの言葉にあたしは一瞬たじろいた。



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