欲望チェリ-止まらない心
「あんまり時間がなくてごめんね」


ひー君は机にペンケースを置くと、眼鏡を取り出した。


ひー君愛用の細い銀縁の眼鏡。


「それで何から教えたら良い?」


眼鏡をかけるといつもよりさらに知的になるひー君。


あたしはそんなひー君が密かに大好きなんだ。


「えっと…じゃあ数学からでいいかな?」


あたしが萌菜ちゃんを見ると、萌菜ちゃんもうんうんと頷いた。





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