欲望チェリ-止まらない心
優花先輩のヒミツ
年が明け、短かった冬休みが終わった。






―――3学期


校内は、三年生の卒業が間近に迫り全体的に寂しい雰囲気が漂っている。


ひー君とは相変わらず、穏やかな関係を続けている。


紅への気持ちを必死に抑えながら…。


あたしは精神的に疲れきっていた。








そんなある日、


ゴミ当番で、校舎裏にゴミ箱を運んだ帰り道


「!!」


あたしは見てしまった。


校舎裏の片隅で、こっそりキスをしてる人影を。


その横顔は紛れもなく…



ゆ…優花先輩!?


あたしは思わず出そうになる声を飲み込んだ。



しかも…相手は紅じゃない?!





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