黒猫は野良猫★



「誰も‥いないのでしょうか?」

「‥みんな」



真っ暗な倉庫は、いつもより暗く‥とても冷たく感じた。



‥みんな…やっぱり

いないのかな‥



ドアを開けると、誰もいないと思っていた倉庫の中には‥

子猫たちがいた。




「みんな…」



僕の声に、子猫たちはゆっくりと顔を上げた‥



上げられたその顔には…


悲しみが溢れ出ていた‥





「浬音さ‥ん?」

「‥浬音さんだ」

「よかった…浬音さん‥だ」
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