夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
「るぅ…今日は、絶対に勝とうね」
「あぁ」
そう言うるぅの視線は真っ直ぐで。
あたしも、ふざけてる場合じゃないなぁ~…と心の中で笑う。
と言うか、いつもふざけてるつもりじゃないんだけどね。
何て言うか、そうやって自分を取り繕ってるって言うか。
そうしてないと、たまにとてつもなく大きなものに押しつぶされそうになるから。
あたしはあたしって、割り切らないと…あたしの中の黒い物が出て来そうになる。
多分それは、カノよりも黒いと思う。
普段出してない黒い物質は、少しずつ漏れて…気付いた時には手遅れ。
多分、その物質の捌け口が、バスケなんだろう。
バスケをしている時だけは、忘れられる。
無で、自分でいられる気がするんだ。