夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
学校玄関前に停車する、高級車。
黒塗りの、ロールスロイス……だっけ?
まぁ、とにかく黒塗りの高級車が止まる。
運転席から出て来たこれまた黒の服に包まれた男がドアを開けると、そこから出て来るのは、あの…サイ。
異様に思われるこの光景は、毎朝行われ…
流石に学校以外には使わないらしいが、毎朝学校へ送るって……どんだけ金持ちなんだよ?!って感じ。
しかもロールスロイスって……
あんた何もんじゃ!!
「坊ちゃま、行ってらっしゃいませ」
「おぅ」
そう手を振って、車を見送るサイ。
車が行ったのを見て、あたし達の方へ歩いてくる。
「うぃーっす!!お前等今日も早いなぁ!」
サイの呑気な声に、拳を握ってプルプル震えてるのが一人…
「お前が遅いんじゃぁ!!」
そう、ユリさん。
いつもと違う言葉遣いで、カンペキ…キレてるらしい。