夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】





それを見て、自嘲的な笑みを零す。


さっき使ったまま手に持ったボールを見詰めた。


…あたしはこんな風に、楽しそうにバスケをしているんだろうか。


あたしは、元々喧嘩っ早くて。


それでも、小学校の頃から隣にいた奏音に誘われてバスケ部に入った。


目が切れ長の所為か、睨まれてるとかよく言われたし。


こんな性格だしで、荒れてなかったと言えば嘘になる。


それでも、今のあたしがちゃんとあたしでいられるのは、バスケのお陰なんだろう。


バスケをしている時だけは、何もかも忘れて、無心でいられるから。


だから、今のあたしがいて、みんなと…仲間とバスケが出来る。


…でも、あたしは――…


楽しんで、バスケが出来ているのだろうか。


昔から、自分の感情を出すのが苦手で。


怒りの感情はすぐに出しちゃうんだけど、楽しいとか言う感情が出せなくて。


ちゃんと楽しんでいるのかも、よくわからない。


よくポーカーフェイスって言われるし。







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