ロンリーウルフ

ハハッと笑い、またグラスに麦茶を注ぐ。

「きっと優しいんだろうな、お前の両親は」

何をどうしたらそういう結論に至ったのか。

優しい?

ハッ、笑てまうわ。

「全然優しないわ。ある意味鬼やっちゅーねん」

今朝の留守電を思い出すと、怒りをぶり返して関西弁が出た。

「何かあったのか?」

心が穏やかでないとき、ついつい関西弁に戻る癖を知っているレイヤは、テレビから視線をそらしてこちらを見る。

何気ない動作なのに、ドキッとした。

一度してしまうとダメなんだな。

こんなクソガキでも、あちこちのパーツから男を感じてしまう。

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