君のトナリ
担任の長い話がようやく終わり、帰る用意をするあたしに話しかけた子。


「松崎…さん?」

「へ?」


マヌケな返事をしながら、後ろを振り向いた。
目線の先には、小さな女の子。
そういえば…前の子やんな?


「松崎さんやんなぁ?」

「あ、うん。そうやけど…確か今井さんやったっけ?」

「そう! 今井羅夢―イマイ ラム―! 羅夢って読んで!」

「あ、あたしのことは菫でえぇよ!」


羅夢は誰にでも話しかける、社交性がめっちゃある女の子。
150cmほどの身長に、めっちゃノリがええ子。
後から知ったことやけど、中3にお姉ちゃんが居って、キレたらむちゃ怖いらしい。


「でな、気になっとってんけど、菫って隣の子と付き合うてるん?」

「……は?」


隣の子はやっ君。

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