First Love ~君がくれたもの~
「ミリア!」
自分の名を呼ぶ声に振り返ると、比呂が走ってこちらに向かっていた。
ミリアはどこか傷ついた瞳で比呂を見上げる。
比呂はそっと、ミリアの頭を撫でた。
「そんな顔するな。お前の所為じゃない」
ミリアにはいつだって笑っていてほしい。
傷ついた瞳よりよっぽど、気の強い顔の方がミリアには合っている。
だけど、比呂自身不安で堪らなかった。
「このままいなくなっちまおうとか思ってねーだろうな」
その不安を口にしてみると、驚いた様にぴくっと肩を揺らした。
「図星とか勘弁してくれよ」
比呂はため息を尽きながらミリアの肩に手置く。
「お前兄貴の事好きなんだろ?だったらここにいろよ」
「・・でも、私がいたら雄平が傷ついちゃう」
ミリアのいつになくか細い声に、比呂は何かをふっ切ったようにわしゃわしゃと頭を搔いた。