紫陽花〜 辛抱強い愛情 〜
本当に忘れてるんだ って思わされた時だった。
でも…
涙は出なかった
出なかったじゃなくて
出なくなるほどショックを受けていた
が正しいんじゃないかな
『ねぇ、友達になってよ』
『やだね。』
『お願い…』
『何でそんな熱心なの?』
『綾斗のコト、好きだから』
その文を送信してから携帯を閉じた
どんな形でも
この関係をつなぎとめたかった
繋がっていたかったの
そのとき、再び携帯がなった
その文は
あたしが想像していた冷たい言葉ではなかった
.