天才少年と天然少女
「ねぇ、荒川くん、進まないの?さっきから止まったままで、表情がころころ変わってるよ?」

と朔はオレの服のすそをひっぱった。


「あ、ごめん。行こうか。」

オレが歩き出すと

「あ、え?あ、ごめんなさい。え?彼氏?そこに...あれ!?」

と朔はどうやらナンパされているようだ。


「おい。朔、はぐれんなよ。」

オレが手をひっぱると

「あ、ん。」

と朔はあとをついてきた。

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