STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
だけどそんなあたしに
那智が言った次の一言が――

なぜかどうしようもない
ほどに、あたしの胸を
締めつけた。



「頼むよ。協力してくれ。

それだけが――オレの、
存在理由なんだ」



「―――――!!」




“存在理由”。



なんて苦しい言葉なんだろう。



そして復讐だけが存在
理由だなんて言ってのける
那智は、なんてもろい存在
なんだろう。



―――あたしと、同じ。




「………わかった」



気づくとあたしは、小さく
つぶやいてた。


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