STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
和樹は腕を組んでもっとも
らしい顔でウンウンと頷くと、



「そうだろうね。
22歳なんてまだまだこれからだ。

でも、どうしてお父さんは
お見合いなんて――?」



「よくわからないけど、
いいお話だからって。

相手のことも名前しか
教えてくれないんだけど、
20代なのに学歴も地位も
申し分なくて、すごく
いい人だって……」



「へぇ……。その人の名前は?」



――すぐ聞いてくれて助かった。



あたしは心の中でだけ指を
鳴らして、ゆっくりと答える。


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